2012年5月24日木曜日

移転反対の仲卸業者らが都知事に578億請求するよう都に求める住民訴訟


5月24日の共同通信より
汚染無考慮と578億請求 築地市場移転の土地購入
築地市場(東京都中央区)移転予定地の一部で土壌汚染が確認されたのに、都が汚染対策費を考慮せず購入したのは違法だとして、移転に反対する仲卸業者ら41人が24日、石原慎太郎都知事に土地購入費約578億円を請求するよう都に求める住民訴訟を東京地裁に起こした。
訴状によると、都は昨年3~4月、豊洲地区(江東区)の土地を約578億円で購入。この土地では、かつて都市ガスを製造していた影響で環境基準を超えるベンゼンなどが検出された。
原告側は、汚染原因者の東京ガスが汚染対策費を全額負担すれば、事業への支出はもっと抑えられたはずだと主張。
報道によると。
東京都が 豊洲地区の土地を約578億円で購入、「汚染原因者の東京ガスが汚染対策費を全額負担すれば、事業への支出はもっと抑えられたはずだと主張」し、約578億円を都知事に請求するように東京都に求める住民訴訟を東京地裁に。

このニュースだけだと約578億円全額を請求するように求める根拠が伝わりにくいですね。



なるほど納得築地市場移転によると
土壌汚染対策にかかる経費について詳しく教えてください。
技術会議において策定した技術・工法をもとに算定した土壌汚染対策経費は586億円です。(略)
対策費はすべて東京都が負担するのですか。東京ガス株式会社は負担しないのですか。
東京ガス株式会社は、旧都市ガス製造工場跡地について、これまで土壌汚染調査や対策を行い、平成19年に「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」(いわゆる環境確保条例)に基づく手続きを完了しました。
しかし、生鮮食料品を扱う市場用地の安全・安心を確保する観点から、東京都が平成20年に詳細な土壌汚染調査を実施した結果、都市ガス製造の操業に伴う汚染物質の存在が確認されました。
このため、東京都は、東京ガス株式会社に対し土壌汚染対策経費の一部について負担の申し入れを行い、東京ガス株式会社は東京都の申し入れを受入れることとし、平成23年3月、東京ガス株式会社が東京都の実施する土壌汚染対策の費用の一部として78億円を負担することで合意に達しました。
とのこと。
約578億円の根拠はこのあたりでしょうか。